星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社 (2013年10月4日発売)
3.64
  • (201)
  • (503)
  • (451)
  • (79)
  • (13)
本棚登録 : 5918
感想 : 440
5


おすすめされて、久々のアートではないマハさん。
アートのマハさんも、そうでないマハさんもどちらもやはり最高です。

とくに好きだったものを厳選すると、

2章目 夜明けまで
女優の母を亡くした娘が、母の願いを叶える物語。全く知らない土地で知る母の姿と、最後の願いとは。禁断の恋とはいえ、好きだった人とこうして別れるのは辛かっただろうなと想像しながら、ひとり心を強く持って娘を育てたあかりさん(母)は凄いと思った。

3章目 星がひとつほしいとの祈り
盲目の旅館のマッサージ師が経験した戦時中の物語。ヨネの優しいこと..。ヨネも先生のことが好きだったんじゃないかな。でも自分の気持ちより、大切なお嬢さん(マッサージ師)の幸せを願っていた。ヨネにとってのたったひとつの星はお嬢さん(マッサージ師)だった。
支えてくれたヨネや先生が、今もマッサージ師の心の中で輝き続ける星となっている..

読みながら、私が希望や祈りや幸福を抱くのは誰だろうと心に問いかけた。(本書では星と表現されている)
そして、今まで出会った大切な人たち、大好きな人たちが、星となって浮かんできた。
いつまでもいつまでも、輝いてほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月13日
読了日 : 2023年12月13日
本棚登録日 : 2023年12月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする