君とまた、あの場所へ: シリア難民の明日

著者 :
  • 新潮社 (2016年4月22日発売)
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感想 : 16
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それまで関わりのなかったシリアと「あしなが育英会」の企画を通じて関わるようになった安田さん。2008年初めて訪問して以降、これまで出会った人たちの暮らしや思いによりそったPhotoレポート、先日参加した講演会で購入して読みました。

講演を聞きながらとても考えさせられた〈「ともに生きる」とは・争いに何故手をつけてはいけないのか〉等々と、誰が彼らをこのような状況に追いやっているかを深く考えないといけないと思いました。「ねえ知っているかい?僕らはチェスの駒なんだよ。チェスって駒ばかり傷つくだろ?そしてチェスを動かす人間たちは、決して傷つかない」と安田さんがシリアに関わることになったアリさんの言葉が印象的でしたし、ひとり一人の人間として尊重されない流れに強い憤りを感じました。決して、日本とは無関係ではないことも…。

写真ってすごいですね。いろんなことを語りかける力を持っていることを改めて感じました(やってみようかな)。

サンデーモーニングにコメンテーターとして出演されている時も、とても鋭い指摘をされていることに感心しています。これからも頑張ってほしいなと思います。

お勧めの一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017本
感想投稿日 : 2017年11月13日
読了日 : 2017年11月2日
本棚登録日 : 2017年10月29日

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