北前船、北回り航路、高校の日本史で暗記したが、いまいち何のことか分からなかったことが、30年たってようやく理解できた1冊。日本の地理と時代背景がないとなぜ日本海航路が中心なのかわからない。ストーリーは一人の男が水夫から大船主になる、ありふれたサクセスストーリー。しかし背景にある、船の製造工程、商いの仕組み、身分制度に派生する幕末の外交姿勢など、サイドメニューが抱負で、学ぶことが大きい一冊だった。繰り返すが、北前船の意義を理解したことが、すごい収穫として感じられた。なぜだろう。高校時代から引っかかっていたのだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年2月19日
- 読了日 : 2022年2月19日
- 本棚登録日 : 2021年12月30日
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