千年ジュリエット

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年3月31日発売)
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 部員不足で地区大会への出場も危ぶまれていた清水南高校吹奏楽部が、念願かなって東海大会初出場をはたし、完全燃焼した穂村千夏。練習にストップがかからず、2学期になっても朝から晩まで練習に明け暮れ、気がつくと文化祭が目前で……。
 そんな吹奏楽部の前に突然現れたスナフキンさながらのよれよれハーフコートの女性。いきなりケンカを売る様な態度に、戸惑う千夏たち。はたして、その女性の正体は?そしてその目的とは?

 今回の舞台は文化祭で、その内容は……突然現れた女性が運んできた謎をハルタ&吹奏楽部が解き明かす『エデンの谷』、ハードロックを愛するアメ民の甲田先輩にふりかかった災難を描いた『失踪ヘビーロッカー』、演劇部のピンチをおなじみハルチカコンビが救う『決闘戯曲』、そして、長期入院しながら恋愛相談のサイトを立ち上げた5人の女性の思いがつまった『千年ジュリエット』の4つの物語。それぞれが、微妙にからまった構図は、このシリーズならでは。
 間を空けると登場人物がうろうろになる私には便利な登場人物紹介つきです。どれも楽しめたけど、『失踪ヘビーロッカー』がおもしろかった。もしかして…やはり!…そうか、なるほど…だとしたら…きゃあ~どうするの~!っという感じでハラハラどきどきがたまらなかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハ行の作家
感想投稿日 : 2012年5月31日
読了日 : 2012年5月11日
本棚登録日 : 2012年5月11日

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