ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年10月17日発売)
4.07
  • (281)
  • (300)
  • (189)
  • (8)
  • (6)
本棚登録 : 2009
感想 : 312

高野秀行さんの本は『イスラム飲酒紀行』『恋するソマリア』『世界の辺境とハードボイルド室町時代』『謎のアジア納豆そして帰ってきた日本納豆』『西南シルクロードは密林に消える』とこの本で、二年ちょっとで6冊も読んだ!
今年は呉座さんの新書『応仁の乱』が売れたけど、
「高野さんはそのずっと前に応仁の乱の本を出しているのよっ」と私は声を大にして言いたい。

ところでこの私がこの数年夢中になった作家は須賀敦子さん。
高野さんと同じく私小説っぽい作品でして、
その結果私は「ぜったいヨーロッパに行く。とくにイタリア」と思い、実現しました。

だけど、高野さんの本を読んで「彼の行ったところに行きたい♪」とは、まったく思いません…。
なんでしょう。
「よくやるなー」っていうか。
でも笑いながら読んだのは事実!
今年私を笑わせたベスト3は豊田真由子さん、橋本健さん、高野秀行さんですから♪

さて、この本は「第一回酒飲み書店員大賞」を受賞。
千葉県近県の本と酒が好きな書店員と出版社営業が集まり、最も売り出したい本をコンペティションで決定する賞で、出版してから一年以上たった文庫本を掘り起こすのが目的だそうです。

最近「文庫本ぐらい買って読もうよ」という意見を聞きましたが、すみません、やっぱり図書館で借りてしまいました。
でも作家の皆さんには、めげないで、これからも面白い本をたくさん出してほしいです。
お金儲からなくたって読者が楽しんでくれたら、作者冥利に尽きるんじゃない?

高野さんのTwitterを見たら今はネパールにいるらしいです。
命を大切にしてください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆小説☆
感想投稿日 : 2018年4月7日
読了日 : 2017年4月7日
本棚登録日 : 2017年10月17日

みんなの感想をみる

ツイートする