アドラーの思想に強く惹かれながらブームに違和感を覚える理由が、「影響因」についての言及が少ないためだとわかった。
確かに決定因ではない。アドラーの言うライフスタイルは自ら選んでいるものだが、子供のころの選択では周囲の環境が大きな影響を与える。だから教育が大事だともアドラーは言っている。そこを飛ばして自己責任論に結び付けるのはアドラーの本意ではないだろう。
状況を客観視できるようにして、「ライフスタイルは選びなおすことができるよ」と援助する必要がある場面は多いはずだ。でなければカウンセラーもいらない。
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2017年5月6日
- 読了日 : 2017年1月4日
- 本棚登録日 : 2017年1月4日
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