父が子に語る日本史

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  • トランスビュー (2008年10月2日発売)
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感想 : 10
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中国思想の研究家が、中学生の息子に語りかけるように書かれた本。日本史を単独で考えるのではなく、世界史の中で、特に関係の深い東アジア史の中の日本史として捉えている。大陸との関係性を抜きに日本史は考えられないはずなので、当然だと僕は思うけど、そういう視点で書かれている本は少ない。
あと、歴史を、その当時を生きていた人の世界観を通して見る必要性を強調されている。戦国武将の誰もが、天下統一を目指したわけではないという、当たり前のことが忘れられるのは、その後の結果を知っている我々からの視点にすぎない。
深く突っ込んだところまでは書かれていないので、マニアックに歴史を学びたい人には向かない。あくまで、「視点」「切り口」を考える上で役立つ本。
父が子に語る日本史
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2019年3月10日
読了日 : 2019年3月10日
本棚登録日 : 2019年3月10日

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