陸奥宗光 上 (PHP文庫 オ 8-2)

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  • PHP研究所 (1990年11月1日発売)
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「陸奥宗光(上巻)」岡崎久彦著、PHP文庫、1990.11.15
440p ¥680 C0123 (2023.01.19読了)(1990.11.09購入)
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』を見ながら明治についての関連本を読んできました。以下の本を読んだ後、しばらく間が空いてしまいました。
「ニコライ遭難」吉村昭著、新潮文庫、1996.11.01
「海の史劇」吉村昭著、新潮文庫、1981.05.25
「日本海海戦の真実」野村実著、講談社現代新書、1999.07.20
「ポーツマスの旗」吉村昭訳、新潮文庫、1983.05.25

●デジタル版 日本人名大辞典+Plus「陸奥宗光」の解説
陸奥宗光 むつ-むねみつ
1844-1897 明治時代の外交官。
天保(てんぽう)15年7月7日生まれ。伊達宗広(むねひろ)の6男。坂本竜馬の海援隊に参加。維新後新政府につとめたが,明治10年の土佐立志社事件により5年の刑に服す。のち駐米公使,農商務相をへて,25年第2次伊藤内閣の外相。27年日英条約改正に成功し,同年の日清開戦から三国干渉にいたる難局に対処した。明治30年8月24日死去。54歳。紀伊(きい)和歌山出身。通称は陽之助。著作に「蹇蹇録(けんけんろく)」。
【格言など】他策なかりしを信ぜむと欲す(「蹇蹇録」)

陸奥宗光の評伝です。坂本龍馬の海援隊にいたあたりの頃については、記されていません。著者の興味の範囲外だったのでしょう。
廃藩置県や、徴兵制についての発案は、陸奥宗光だったようです。地租改正についても、発案し実務もこなしたようです。紀州藩の出身ですので、薩長藩閥政治には、かなり反発していたようです。

【目次】
文庫版へのまえがき
まえがき(旧版)
1.行路難
2.自得翁
3.嘘つき小二郎
4.新政府
5.鵬翼折る
6.冬の鴬
7.「日本人」
8.土佐のいごっそう
9.運命の年
10.夢破る
11.蛍雪の功 再び
12.鷙鳥は群れず

☆関連図書(既読)
「隣の国で考えたこと」長坂覚著、日本経済新聞社、1977.11.17
「戦略的思考とは何か」岡崎久彦著、中公新書、1983.08.25
「国家と情報」岡崎久彦著、文春文庫、1984.08.25
「情報・戦略論ノート」岡崎久彦著、PHP文庫、1988.05.16
「情報・戦略論ノート Part2」岡崎久彦著、PHP研究所、1990.02.02
「繁栄と衰退と」岡崎久彦著、文芸春秋、1991.06.30
「新しいアジアへの大戦略」岡崎久彦著、読売新聞社、1993.06.03
「クーデターの政治学」岡崎久彦・藤井昭彦著、中公新書、1993.09.25
「国際情勢の見方」岡崎久彦著、新潮社、1994.03.15
「悔恨の世紀から希望の世紀へ」岡崎久彦著、PHP研究所、1994.07.29
「国際情勢判断」岡崎久彦著、PHP研究所、1996.02.08
「日本にアジア戦略はあるのか」岡崎久彦・中嶋嶺雄著、PHP研究所、1996.12.05
「国家は誰が守るのか」岡崎久彦著、徳間書店、1997.03.31
「中国発の危機と日本」長谷川慶太郎・岡崎久彦著、徳間書店、1998.04.30
(「BOOK」データベースより)amazon
不平等条約の改正、日清戦争と下関条約、そして三国干渉―激動の時代にあって、日本の命運を担い、近代日本外交の礎を築いた陸奥宗光。だが、その前半生は、一家流浪、坂本龍馬や伊藤博文との出会い、明治新政府への参画と4年間の投獄など、波瀾に富むものであった。本書は、「蹇々録」をはじめとする膨大な資料と、父祖からの伝承をもとに描かれた“実像・陸奥宗光”として、近代日本史に一石を投じた力作である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 岡崎久彦:外交
感想投稿日 : 2023年1月19日
読了日 : 2023年1月19日
本棚登録日 : 2023年1月12日

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