アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2011年12月21日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 9
4

スミスの作品を読んでいると、いつも何故かやましい気持ちになります(笑)
そう、禁止されている本をこっそり読んでいるみたいな……。
あまりにもおぞましくグロテスクなのに、ふとした時に感じる美しさ。
ちょっとクセになるんですよね~。

一作目の「ゾティーク~」ほどのインパクトはないのですが、安定した面白さ。

「イルゥルニュ城の巨像」が好きです。
死体を使って……というのが、想像するとちょっとアレですが。

詩人と娘が美しき女に惑わされ城に導かれる「アヴェロワーニュの媾曳」
どことなく人間の姿に似た植物マンドラゴラの恐怖を描いた「マンドラゴラ」
失業中の主人公が見つけた新しい仕事は……「妖術師の帰還」

このあたりが特に好みでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BOOK
感想投稿日 : 2012年3月14日
読了日 : 2012年3月14日
本棚登録日 : 2012年3月14日

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