また、同じ夢を見ていた

著者 :
  • 双葉社 (2016年2月17日発売)
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本棚登録 : 7311
感想 : 699
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昔、テレビか何かでみたものを、
私はずっと信じている。
寝ている間というのは、違うあちらの世界に出向いて
向こうで作戦会議をしているんだと。

まさか本の中で作戦会議を体感できるなんて…。

小学生の奈ノ花が友達になる
南さん、アバズレさん、おばあちゃん、
そして尻尾のちぎれた彼女とともに考える
幸せとは、人生とは…のお話。

いい大人の年齢になってしまうと
大真面目に誰かとこの2つのテーマは話し合わないから
本の中でいろいろ考えてみる機会ができるのは
ちょっと有り難かったりします。

夢なのか現なのか、曖昧な世界だからこそ
見ていたものの奥行きが透けてくる。
私が生きていく時間、環境に変化があり続けても
奈ノ花のように選び取っていきたい
そう思わせる一冊です。

表紙の尻尾のちぎれた彼女目当ての読書でしたが
尻尾のちぎれた彼女は私の初代大親友猫ぴーと
容姿がそっくりで…。
(理由は違うけど尻尾がちぎれたところまで一緒)
物語の中で私も奈ノ花と一緒に歌いながら
ぴーと一緒に歩いているような幸せを感じました。

もしかしたら、ぴーが本を引き寄せ
作戦を一緒に考えてくれてるのかもしれませんね。
この本は私だけの幸せの一つとさせてもらいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: チョイ役だけどにゃんこ登場
感想投稿日 : 2016年7月3日
読了日 : 2016年7月3日
本棚登録日 : 2016年6月15日

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