謙信の軍配者

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年7月1日発売)
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本棚登録 : 620
感想 : 104
3

軍配者シリーズ3部作の最終巻にして、最もイマイチな巻。

武田軍vs上杉軍のマクロ的視点から話が進み、そのぶん前2巻のような人物の掘り下げがなく、物足りなかった。上杉謙信の強烈な個性の前に、主人公であるはずの冬之助が霞んでしまっていたのも、もったいない。

シリーズ3部作を通じて、関東信濃の群雄割拠【北条家】【上杉家】【長尾家】【武田家】【今川家】のくんずほぐれつの関係が色々な視点から読めたのは、すごく良かった。

それにしても、北条家が本当に素晴らしい。
世界史などで習った記憶が全くないのだけど、北条早雲から孫までの農民に対する素晴らしい治世はもっと知られても良いのではないかと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  │ ├歴史・時代小説
感想投稿日 : 2012年2月28日
読了日 : 2012年2月28日
本棚登録日 : 2012年2月28日

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