ラウリ・クースクを探して

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2023年8月21日発売)
3.74
  • (53)
  • (125)
  • (85)
  • (15)
  • (4)
本棚登録 : 1105
感想 : 140
5

ラウリ・クースクを探して

素晴らしい作品でした。


美しい国の美しい自然の描写もあり
色彩も豊富なのでしょうが、
社会主義国特有の色合いが作品全体にほどよく漂い、
またそれが深みを出し、
まるで実際に見えているかのような感覚で読み進めていました。


天才といっても過言ではないラウリ。
生きにくい世界の中で
無から有を作りだす少年。
生まれた時代が早すぎたのか‥‥‥
西側諸国に生まれていたのなら‥‥‥


普通とは何か、
周りと違うと変わっていると思われてしまう
そんなラウリにとって、
イヴァンとの出会い
あの夏の3人での出来事。
ラウリ、イヴァン、カーテャ3人とも大丈夫。きっと大丈夫。
何があろうとも3人で過ごした日々は彼らにとってかけがえのないものだから。
私はそう信じています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月4日
読了日 : 2024年4月4日
本棚登録日 : 2024年4月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする