レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]
- パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2012年3月10日発売)
ステイホームで、これまで観たかったけど観れなかった不朽の名作を観てみようシリーズ!
プライムでレオンの視聴期限が迫っていたので、いよいよ観てみることに。
恐るべき偶然。
最近読み始めた、凪良ゆうさんの「流浪の月」。まだ二章までしか読めていないのだけれど、なんだか少しだけレオンと設定が似ている。「流浪の月」はこの先どうなるかまだわからないし、内容的にレオンの方が過激なのだけれど、前者と、少しだけ共通項のある愛の形の物語に、ぐいぐい引き込まれていった。
レオンとマチルダの幸せを願いながら涙を流し、でもそこに涙を流している心の余裕がないくらい、迫りくる襲撃。ラストはとてもやりきれない気持ちになったけれど、これはこれでよかったような、不思議な気持ちに。
ただ、結局トニーはいいやつなの?悪いやつなの?っていうのが残ってる。前半トニーが言う「あんまり人を信用するな」っていうのは、伏線なの?
最近、日本の作品なんだけど設定は海外、みたいに、作品を通して海外と触れることがある。
例えば、先日アメリカが舞台であるBANANA FISHを観た時、外国人(アメリカ)の主人公が日本人に放った言葉「日本人は、何でも自分のせいにしたがるんだな」。この言葉はすごく印象に残ってる。だってわたしも作中の日本人だったらそう思うから。一方で、日本が舞台のヱヴァンゲリヲンを観ると、シンジくんはいつだって「僕のせいだ」と言っている。わたしもそう思う。
レオンの舞台はアメリカで、出演者はみんな外国人で、日本の要素なんてひとつもない。「私のせいで」なんて台詞は出てこなかった。でも、一度マチルダが自分の失敗を気にかけるシーンがあって、その時に思った。たぶん、海外(とりあえずアメリカ限定)では「自分のせいだ」と思っても、それを大げさに口にしないし、気に病まない。その時間があるならその先をどうすればいいのか考えて行動している、それだけのことなのかも。問題は、気に病むかどうか、だ。
わたしはこの作品を観て思ってしまった、彼女のせいで、と。舞台が日本、あるいはナタリー・ポートマンの日本人版だったら、必ず言う、「私のせいで」と。そして気に病む。
この、自分のせいだと思って気に病んじゃう症候群はどこから来るんだろう。わたしは親の離婚すら、自分のせいだと思って30数年。くだらない。それなのに、なぜかその呪縛から逃れられない。
わたしはきっと、人生であと何回か、この映画を観るだろう。
- 感想投稿日 : 2020年5月21日
- 読了日 : 2020年5月21日
- 本棚登録日 : 2020年5月21日
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