一青窈と俵万智の1年半にわたる短歌リアル添削メールのやりとり。
初めて短歌に挑戦する一青窈が、悪戦苦闘している様子に共感できる。
一青窈も初めのうちは、一つの短歌に沢山の要素をぎゅうぎゅうに詰め込んだり、凝った言いまわしをし過ぎて伝わらなかったり、定型に納まらなかったり。シロウトにありがちな感じの短歌を作っていて(アイデアや視点はもちろん、シロウトにはない感じですごい)、そうだよなあ、と楽しくなった。
一つ一つの短歌について、俵万智がとても分かりやすく、かつ俵万智の答えを出さないようにして丁寧に添削している。その解説文を読んでいくと、短歌を作るにあたって大切なことが繰り返し書いてあった。
俵万智はさすがに以前、国語の先生だっただけあってか、ロジカルに完璧に答えていて、こんな先生に見てもらえたら最高!羨ましい!と思えた。
ただ、やりとりは1年半分あるので、かなり長く読み手としては少し間延びした。
途中、俵万智が詠んだ短歌が出てくるとつい、本の趣旨を忘れて「こればっかり載せてほしい!」と思ってしまう程、やはり俵万智の実力が圧倒的。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年7月17日
- 読了日 : 2017年7月21日
- 本棚登録日 : 2017年7月16日
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