短歌の作り方、教えてください

著者 :
  • 角川学芸出版 (2010年5月22日発売)
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本棚登録 : 190
感想 : 27
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一青窈と俵万智の1年半にわたる短歌リアル添削メールのやりとり。

初めて短歌に挑戦する一青窈が、悪戦苦闘している様子に共感できる。
一青窈も初めのうちは、一つの短歌に沢山の要素をぎゅうぎゅうに詰め込んだり、凝った言いまわしをし過ぎて伝わらなかったり、定型に納まらなかったり。シロウトにありがちな感じの短歌を作っていて(アイデアや視点はもちろん、シロウトにはない感じですごい)、そうだよなあ、と楽しくなった。

一つ一つの短歌について、俵万智がとても分かりやすく、かつ俵万智の答えを出さないようにして丁寧に添削している。その解説文を読んでいくと、短歌を作るにあたって大切なことが繰り返し書いてあった。

俵万智はさすがに以前、国語の先生だっただけあってか、ロジカルに完璧に答えていて、こんな先生に見てもらえたら最高!羨ましい!と思えた。

ただ、やりとりは1年半分あるので、かなり長く読み手としては少し間延びした。
途中、俵万智が詠んだ短歌が出てくるとつい、本の趣旨を忘れて「こればっかり載せてほしい!」と思ってしまう程、やはり俵万智の実力が圧倒的。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月17日
読了日 : 2017年7月21日
本棚登録日 : 2017年7月16日

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