生前葬をしようなどと思いついたために、知らなくていいことを知って絶望する話し。
小さな町工場をコツコツと家庭も顧みずに一代で大きくした社長。
地位も名誉も愛人も手に入れたものだから、次は自らの終末をメイクしたくなったのね。
自分が納得したいがために過去を探り、勝手に絶望して、勝手に悲観して、最終的に我が子に荷物を背負わせてしまう羽目に…。
分かりやすく言うなら、人の携帯をのぞいても良いことなん何もない。ってのと同じで、人の過去を知ることに意味もなければ良いことなんか何もない。
過去より今を未来を大切にすればいい。
余命宣告をされた妻。自分を支えてくれた妻の最期の時をただゆっくりと過ごせば良かっただけなのにね。
今年の19冊目
2020.7.5
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
吉村達也
- 感想投稿日 : 2020年7月29日
- 読了日 : 2020年7月29日
- 本棚登録日 : 2020年7月29日
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