小さな恋のものがたり最終回がでたと聞いて本屋で購入。この前にこのシリーズを読んだのは30年以上前、もうどこまで読んだかも忘れてしまった。ドラマチックでない高校生カップルの日常のものがたりなので、特に終わりがなくてもいいかと思ったのだが、こんなに切ない終わり方をさせてしまったのかと、片思いなんて遠い昔の忘却の彼方になってしまったおばさんなのに、読後どんよりした気分になってしまった。
このカップルはチッチのまったくの片思いだったのだなと、改めて思う。毎日一緒に過ごして周囲も公認のカップルなのに、結局チッチはサリーの人生の重要な決断の相談相手ではなかったのだ。サリーと共に成長しながら歩んでいく相手でとは思われていなかったのだ。
結局サリーはチッチのことをなんと思っていたのだろうか。この漫画は女の子の視点から書かれているので不明なままで、なんか切ない。
でも実はもうほとんど忘れていたけれど、昔そういう一方通行の思いがあったことを思い出した。結局あの人は私のことをどう思っていたのだろうか。少なくとも人生を共にしたい相手とは思われていなかったことは確かだと、会えなくなってからわかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2014年9月29日
- 読了日 : 2014年9月29日
- 本棚登録日 : 2014年9月29日
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