疲れている時にはいり込んで読むと何かを超越した癒やしを感じるか、精神が崩壊するかもしれない。とりわけ「英雄たちの世界」がすごかった。「メルセデス」も大概です。どのお話もこれといったあらすじはなく、あまりに率直なさびしいや寄る辺の無い不安や、虚無的な感情を共有することを余儀なくされる。その感触が色濃く残る。でも不思議と嫌な気はしない。本を閉じたいま、他作品がどうなっているのかとても気になる。
本物の気配に満ちていて、そうとしか生きられない人間の切実さを感じるところがかなり好き。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
イギリス
- 感想投稿日 : 2013年9月26日
- 読了日 : 2013年9月26日
- 本棚登録日 : 2013年9月26日
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