神秘の法: 次元の壁を超えて

著者 :
  • 幸福の科学出版 (2005年1月1日発売)
4.17
  • (8)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 6
4

『大悟の法』『生命の法』を読んで唾棄するのは何だかな~と思って本書を手にしましたが。
いやはや意外や意外。非常に興味深いものでした。

帯のキャッチフレーズは『「あの世」を知ると、生き方が変わる。』
そのフレーズ通り、死者の末路や死後世界、輪廻、生き霊、憑きやすい人の特徴等、一般的には受け入れられない文章が随所にあり、面白いです。
疲れている時や集中している時、輝いている時、怒っている時。様々な尋常ならざる時、文字通り『神懸かり』のような信じられない変化が起こったりします。これも『取り憑いた霊の仕業』でしょうか。
確かにダメな時は何をやってもダメで、反対に何をやってもトントン物事が進んで運の良さを感じたり…
現代科学では解明できないような事が日常レベルで起こっている。
また、失敗続きの時は『霊の仕業だから仕方無い』と思えば諦めがついたり…(←良い慰め方だと思う)。
これらを一蹴するにはあまりにも軽率だなと感じさせる内容でした。

テニスの教え子がそうでした。彼は真面目で努力家、技術は良いものを持っているんですが、試合になると途端に緊張して負けてしまうという辛酸を舐めていました。それが中学最後の中体連予選時、やはりつまらないミスが重なって自滅が続いていて完全に負けるムードが漂っていたんですが、試合途中に『人が変わったように』強烈なシュートボールが何本も決まり、ついに逆転勝ちしました。あの時の彼の輝きといったら驚くべきもので、あまりの変容に感動して涙が出そうになりました。人って分からないもんだな~と思いました。

さて、本書では『魂の修行』をすすめています。肉体は有限だけれども魂は不滅である、魂の修行をし、更なる高みを目指す高邁な精神を説いています。相変わらずのストイックです。
理性の範疇に無い『霊魂』をここまで掘り下げられると、信憑性の問題云々ではなくて、妙に納得したり感心します。
著者の他の本は散々罵りましたが、本書は特に別です。何かしら得られるものがあります。
なかなか面白かったので、僕の評価はAにします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年9月7日
読了日 : 2010年9月14日
本棚登録日 : 2011年9月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする