「今年のミステリベスト1を『ミレニアム』と争うこと間違いなし」という評に期待して読んだ。おまけにヒューゴー・ローカス・ネビュラのSF3賞受賞だというじゃないか。帯には「ハードボイルド」という惹句もある。はてさていったいどんな話なのか。
読み終わっての感想は、どこがSF?確かに歴史改変ものではあるけれど私の考えるSFではないよ。
ただ、あとがきを読むと、ユダヤ人という存在に関する思考実験として評価されているようだ。それは日本人にはわからんのじゃあないかな。
私としては主人公のダメ男ぶりとか、そうならざるを得なかったつらい出来事の引き受け方とか、一筋縄ではいかない登場人物達による丁々発止の言葉のやりとりとかがとてもおもしろかった。でも結末はちょっと??なんかすっきりしないんですけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2009年11月18日
- 読了日 : 2009年7月2日
- 本棚登録日 : 2009年11月18日
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