世界大戦の戦争体験記はどれを読んでも胸が悪くなる。
この本は、特に「腹に据えかねる」上官などを実名で、名指して書いている。
もちろん、部下を無駄な死に追いやり、自分だけが食料を確保し、安全なところで生き延びようとした、卑怯な上官も多々いたのでしょう。
ただ、こうやって本として出版されると、本人が読まなくても、親族や知人が読むでしょうから、死んでも不名誉ですよね。
むしろ、決して許さない・・・という強いメッセージも感じます。
もしも明治憲法やら、天皇制やら、軍隊がなければ、彼らもまた、日常的には埋もれてしまうような小市民だったかもしれないのですから・・・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
岩波現代文庫 社会
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 2013年8月24日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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