「ハーメルン(現ドイツ)で約130人もの子どもたちが笛吹き男に連れられ集団失踪した」・・・グリム童話にも登場し、数世紀にわたり伝説となっていたこの出来事が、1284年6月26日に起きた史実であることを著者は突き止める。そこから、事件当時のハーメルン市が抱えた諸問題、中世都市における子どもたちの生活、笛吹き男を通してみる遍歴者=賎民の姿などが検討されていく。なぜこの伝説が生まれるに至ったのか?膨大な文書史料の分析による、中世ヨーロッパ社会史研究の記念碑的作品である。【中央館3F図書388.34//A12】【OPAC: https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN03293829】
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カテゴリ:
歴史学
- 感想投稿日 : 2020年8月3日
- 本棚登録日 : 2020年8月3日
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