第1作から2作目になり、タレーランらしさは残しつつ新しさもあり非常に満足がいきました。
シリーズものは登場人物が増えなくては飽きてしまいます。かと言って、新たな登場人物が多すぎても頭がこんがらがるので、2作目は個人的に当たり外れが多い気がします。
その中でも本作は美星バリスタの妹が登場します。妹の美空は姉とは対照的な性格であり、キャラクターとしても非常に魅力的でした。
本書は7書編成になっています(6.7章は同様の事件)本書の中で私が最も気にいっている章は5章です。この章の結論は推理小説としては物足りないものでした。これはいい意味の物足りなさです。シンプルな結論は人の暖かさがわかるものであり、理論ではなく感情が決めてとなりこれまでにない新鮮な結論になっています。
本書はシリーズとしての魅力に加え単体のストーリーとしても楽しめる一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年1月31日
- 読了日 : 2021年1月31日
- 本棚登録日 : 2020年7月5日
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