2014年の“理研ショック”にはたいへん驚かされ、日本で博士号を取ることはリスクと言う人まで現れた。私はそれを肯定できる部分はあるものの、全面肯定はできずモヤモヤした部分があった。そのモヤモヤ感を明らかにしてくれたのがこの本である。まるでOさんはこの本を読んで真似たのではないかと思われる内容の部分もあった。つまり、研究をする以上どの国の人間であっても起こり得る問題であり、やり口は似通っているにもかかわらず、止めることができないのが科学における不祥事なのだ。
この本を読むことで、理研ショックを驚くよりもむしろ冷めた目、冷静な目で見つめることができるだろう。
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- 感想投稿日 : 2015年3月31日
- 本棚登録日 : 2015年3月31日
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