今頃お気に入りになったこの作者、4冊目。
初めての長編だが、作者としても初めての長編だった由。
天才的な人形作家、人形に惹かれる青年、人形とそっくりの女優、そのパトロン。
青年と女優が交互に語るパートで進められ、第2章からはパトロンのパートも加わって進む話は、読み終えてしまえば結構凝った作りだったことも知れるが、そのトリックよりも寧ろ雰囲気の良さやヒロインのある種のかわいらしさのほうに惹かれた。
これまで読んだ話とは多少テイストが異なっていたが、ほのぼのしたエピローグも含め、重苦しい話の割にはあまり暗くならなかったところは、この作者ならではか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2021年読んだ本
- 感想投稿日 : 2021年2月23日
- 読了日 : 2021年2月21日
- 本棚登録日 : 2021年2月23日
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