この歳の頃のスカーレット・ヨハンソンをソフィア・コッポラが美しく可愛らしくガーリーにセクシーに撮っているというだけでも、このフィルムは人類の宝。
スカヨハがとにかく可愛い……。
ビル・マーレイとスカヨハの繊細な演技が素晴らしい。距離感がほんとにたまらなくドキドキさせられる。
やや焦れったさもあるのだけど、「もう駆け落ちでもしちゃえばいいじゃん!」と背中を押したら途端に全て壊れてしまいそうな、
この距離だから成立している危うさがあって、
だからこそ互いがすごく慎重に、ガラスを扱うようにそっと、相手に慈しみをもって接しているのが切なくて愛しい。
舞台が日本なのもよかった。
よくある海外映画に出てくる日本のように、誤解されたヘンテコJAPANではなくて
ディスられてる感もなく、文化を誇張されてる感もなく、
まっすぐに外国の人の目から見た日本を撮ってくれている感じ。
物と人の溢れた東京の、空虚と孤独と高揚と楽しさが、2人を飲み込んだり照らしたり。
渋谷の怪しげなバーや高級ホテルなんかは行ったことないから、日本人ではあるけど知らない日本の姿だったな。
日本を撮ってくれてありがとうと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2021年10月18日
- 読了日 : 2016年6月6日
- 本棚登録日 : 2021年10月18日
みんなの感想をみる