小説家アラスター・グレイが入手した一冊の古書。そこには、19世紀末に実在した医師の"もう一つのフランケンシュタインの物語"ともいうべき驚愕の半生が記されていた……。
作中作である「スコットランドの一公衆衛生官の若き日を彩るいくつかの挿話」で描かれる冒険に引き込まれるうち、まんまと作者の術中に……w。「序文」や「註」をも含めた多層的な語り(=騙り)の構成が見事。めまぐるしく入れ替わる虚と実にクラクラさせられる。
独特の味わいのアラスター・グレイ自身による挿絵も素敵。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月17日
- 読了日 : 2011年9月17日
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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