「今、あなたは自由ですか?」と聞いたら、多くの人が「多少のしがらみはあるものの、概ね自由だ」と答えるだろう。この本のような「自由」とは何かを論ずる本は巷に溢れているが、どれもいま一つリアリティを持って立ち現れていない。それは恐らく、筆者の言う消極的自由という概念がいまいち認識されにくいからではないかと思う。結局のところ、公共空間での話を個人レベルにまで落とそうとするから無理が生じるのだと思うのだが。でかい枠組みで捉える分には構わないが、それをどこまで敷衍できるかというと、疑問
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新書
- 感想投稿日 : 2006年7月19日
- 本棚登録日 : 2006年7月19日
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