エコロジカル・アプローチ 「教える」と「学ぶ」の価値観が劇的に変わる新しい運動学習の理論と実践

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  • ソル・メディア (2023年3月15日発売)
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感想 : 8
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以前読んだ「「サッカー」とは何か」の
構造主義部分の発展形ともいえる本。

※「サッカー」とは何か 戦術的ピリオダイゼーションvsバルセロナ構造主義、欧州最先端をリードする二大トレーニング理論
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4905349508#comment

自分にはちょっと難易度高めの本でしたが、
とても興味深く、思考の刺激のもらえた本でした。

コーチがスポーツを教えるとき、
基本の型を覚えるために、
要素に分解してそれぞれの要素の練習をしがち、
それはあんまり意味がなくて(効果が薄くて)、
色んな制約を与えることで、
体がいろんな環境や条件に順応させていく方が良い、
という考え方(あくまでざっくりとした説明ですが)。

この考え方がスポーツ以外にも当てはまりそうなのかとか、
色んな疑問が浮かんできますが、
そうやって新たな問いが生まれてくるってことは、
イイ本の証拠だと思います。

実際にコーチがどんな制約を与えるのかが、
実践の際の難所になってきそうですが、
ブラジルのストリートサッカーの効果が大事だったとか、
幼少期は色んなスポーツをやらせるべき、
という考え方は、他の本にも書いてあることで
とても納得感がありました。
先の「「サッカー」とは何か」と合わせて読むと、
理解が深まると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年12月1日
読了日 : 2023年11月30日
本棚登録日 : 2023年11月28日

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