2007年12月15日
2003年8月4日版NEWSWEEKに載っていた記事を読んでいたら、この本の背表紙をなんどか図書館で見かけたことを思い出した。早速借りてみて読み始めたら、刑事映画を観ているような気分に浸れて、結構面白い。真に学術的とは呼べないかもしれないが、エンターテイメント性は十分にある。特に美術に興味がない人がなぜ絵画など盗むのか、という疑問には様々な答えがあることも興味深かった。絵画は所詮「物」である、人の命が懸かってるわけではない。されど、絵画は金銭的価値以上の価値があることも確かである。本書は盗まれたムンク作《叫び》を懸命に取り返そうとするチャールズ・ヒルと英国美術捜査班の活躍を切迫感たっぷりに描いた本である。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2007年12月15日
- 読了日 : 2010年9月19日
- 本棚登録日 : 2007年12月15日
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