物語は始終淡々としていて、夢に破れた男達の話が延々続きます。
そんなに痛い描写があるわけではないんですが、随所に出てくるセリフに、胸がクサっと突き刺されるような気持ちになります。
傷つくとかそういった感情ではなくて、せつなく優しい、そして歯がゆい。
どうしようもない感情からこぼれでた言葉が自然で、不意に涙が零れます。
自分でもそろそろ泣くかも…と自覚して泣くのじゃなくて、ホントに
その文章読んだ瞬間、急にこみ上げてきてぽろっと涙が落ちるような。
『なに泣いてんだよ』
『俺、ゲイだから』
ここの台詞で参ったってなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
木原音瀬
- 感想投稿日 : 2012年3月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年3月12日
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