日暮らし(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年11月14日発売)
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本棚登録 : 2155
感想 : 136
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弓之助の推理、そして「晴香先生の鬼――古着屋のお春の鬼」が犯人という結末、何だか不自然で今一だったなあ。たまたま葵の屋敷を訪ねた晴香先生が、連枝薫という煙草の香を嗅いだ途端に過去に犯した過ちが甦って豹変し、我を忘れて犯行に及んだなんて。

いっそ、葵は息子が訪ねてくることを知り、今さら合わせる顔がないと自害して果てた、とでもした方が良かったんしゃないかな。人情ものの時代小説としては面白かったんだけどなあ。ちょっと残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2020年6月15日
読了日 : 2020年6月15日
本棚登録日 : 2020年6月10日

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