中学に上がったH。焼夷弾が降るなかを逃げ延び、機銃掃射をやり過ごし、軍事訓練と勤労奉仕に明け暮れ…。戦時を逞しく生き抜いたHに悲壮感は無い。
あまのじゃく=非国民なHは、戦後の社会の変化に馴染めず、荒んでしまう(と言っても、元々相当の悪だったHが思春期に差し掛かっただけ、ということかもしれない)が、理解ある父親や恩師に見守られ、何とか社会人に成ったところで物語は終了。
神戸の街が焼け野原から力強く復興する姿が目に浮かんだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伝記・史伝・自伝
- 感想投稿日 : 2018年6月11日
- 読了日 : 2018年6月11日
- 本棚登録日 : 2015年10月4日
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