著者は、コミュニケーション・インターネット、再生可能エネルギーできないのですインターネット、モビリティ・インターネットが一体となって、IoTプラットホーム上で稼働することにより、効率性と生産性が劇的に向上し、限界費用ゼロの社会が来ると予言する。そのような社会では、利益幅が縮小し、資本主義のシステムが変わらざるを得なくなる。そして、中央集中でなく、地域キコミュニティ主体で分散型、それが相互に繋がる水平展開型になる。ヨーロッパと中国が進んでいる。そして、日本にはこのような社会へと移行するポテンシャルはあるが、脱原発に踏み切れないと取り残されてしまうとも。
多少の不便は我慢してでも化石燃料から再生可能エネルギーに転換せよ、というのは大賛成。ただ、再生エネルギーの柱は太陽光発電と風力発電だが、メンテナンスコストが結構かかるんじゃないかなあ。限界費用ゼロというのはちょっと言い過ぎのような気が…。
面白かったのは、現在進行しているのは決して「第四次産業革命」などではなく、第三次革命(デジタル革命)である、と言い切っているところ。まあそうなんだろうなあ。
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教養
- 感想投稿日 : 2019年1月13日
- 読了日 : 2019年1月13日
- 本棚登録日 : 2019年1月13日
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