おわかれはモーツァルト

著者 :
  • 宝島社 (2021年12月18日発売)
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本作は、岬とともにショパンコンクールを戦い、見事入賞を果たした盲目のピアニスト、榊場隆平が殺人事件に巻き込まれたお話。

日本クラシック界のホープとして人気急上昇、初の全国ツアーも控えて順風満帆な榊場が、ゴロツキ紛いの悪質なフリー記者のターゲットにされた。記者は、盲目は売れるための演技ではないか、との誹謗中傷をネットに拡散し、コンサート初日にも客席からヤジを飛ばすなどやりたい放題。挙げ句、記事を書かれたくなかったら金をよこせ、と脅迫する始末。ところがその記者、榊場の練習室で何者かに殺されてしまった。

本作、ごく早い段階で犯人が分かってしまった(登場の仕方やセリフに違和感があったんだよな)。なので、ラストも意表を突くものじゃなかった。

今回の岬洋介、癒しオーラ出しまくりで、いつにも増して神々しかったな。本番直前に榊場にかけた一言「榊場さんには有効なプレッシャーじゃないでしょうか。自分以外の人のためなら、案外頑張れるものです」がいい! ちなみに、助っ人としてあの犬養刑事が登場。御子柴は名前だけの出演(入院中)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2022年2月8日
読了日 : 2022年2月8日
本棚登録日 : 2022年2月7日

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