失業中の元野球青年、萩原良彦は、いきなり変な老人から緑色の冊子(宣之言書)を渡され、宣之言書に「浮き出る神名に従って社を訪ね、そこに坐す神の御用を聞く」御用人の役を仰せつかってしまう。「昔は神祭りという行為により、人から感謝の心を奉納されることで神の力は補われていた」のだが、人々の信仰心が薄れ、すっかり力を削がれてしまった神々。そんな情けない神々に代わって良彦が用事を仰せつかる、という設定だ。
抹茶パフェが食べたい食い意地の張った狐神(方位神)だの、引きこもりゲームオタク中学生神(一言主大神)だの、腰痛持ちの片想い龍神(橋姫)だの、登場する神々が人間以上に人間臭い。そしてその御用というのも他愛のないものばかり。
漫画チックで、単純に楽しめる作品だった。ほのぼの系。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF・ファンタジー
- 感想投稿日 : 2021年5月25日
- 読了日 : 2021年5月25日
- 本棚登録日 : 2021年5月25日
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