解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

著者 :
  • 英治出版 (2022年11月19日発売)
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営業職であろうが、技術職であろうが、事務職であろうが、どんな職種であっても、ビジネスマンであれば、めちゃめちゃ役立つ本だと思う。

解像度を構成する要素としては構造・深さ・広さ・時間の4つがある。
これらの中で欠如しやすいのが深さと言われていて、それはとても共感ができた。
問題解決系の本によく書いてあるがwhy soを繰り返して事実から洞察を導くと言うところが非常に大事なんだなと思った。
また解像度を高める上で内化と外化という概念が重要だと言うことに共感ができた。

どこに書いてあったか忘れてしまったが、広さの視点を持つ上で、器用貧乏のように中途半端な知識を広く持つのではなく、ある程度極めたものを複数持つことで広さが実現できると言うところについてはその通りだと思った。
自分はどちらかと言うと器用貧乏タイプだと思っている。
自分が関わってきたこと(例えば仕事や趣味や学生時代の学部や部活動など)については、ある程度語れるレベルまで得しておくべきだったと思った。
ベースの知識はあるので、今から知識を深めるのは遅くはないと思っている。今日から頑張る。

もう一つ印象に残ったのが武道でよく言われている守・破・離と言う概念だ。
これに対して、筆者はある程度の知識の深さや習熟度がなければ、応用はできないと主張していた。
やはり深さは重要だと思った。

理解を深めるための手段としての6W3H(why what who when where whom How how much how often )が役立ちそうだと思った。

今会社でデザイン思考のワークショップに参加しているが、かなりデザイン思考の考え方を取り入れた手法が紹介されている本だと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年12月15日
読了日 : 2023年12月15日
本棚登録日 : 2023年2月5日

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