書類整理の仕事で古い館にやってきた若手弁護士の体験する恐怖を描くホラー。
雰囲気といい舞台設定といい周りの自然描写といいまさに正統派のホラーという感じがします。いい意味で古臭い感じがします。
たぶん雰囲気を格段に盛り上げてラストの章につなげたかったのだと思うのですが、オチが読めてしまったためあまり恐怖はなかったかなあ。もちろん先が読めていても「うわあ!やっぱり……」となる作品もあるのですが、読む前にハードルを上げすぎたためか、途中までの盛り上がりの場面でもあまり怖さを感じられず、それを最後まで引きずってしまった感じがありました。
でもやはり雰囲気作りは抜群だったので、フラットな目で見れば十分読み応えありだと思います。スプラッタやサイコキラーなんかとは一味違うとても格調高いホラーでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ホラー・怪奇・幻想・パニック
- 感想投稿日 : 2012年12月5日
- 読了日 : 2012年12月5日
- 本棚登録日 : 2012年12月1日
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