昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989

著者 :
  • 平凡社 (2006年4月11日発売)
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感想 : 43
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図書館で借りた。
昭和史の戦後編。戦前は主に政治史かつ戦争史であったが、こちらは文化史の側面が強い。
というのも、ほぼ著者の原体験からの描写が多いから。戦後の食糧難といった側面は非常にリアル。
また、戦後を語るには高度経済成長が欠かせないが、肝心の経済は著者が「さっぱり分からない」と正直に述べているので、結果として「なぜ高度経済成長したのか」「どのようにしたのか」といった面が欠落しており、「戦後を生きたおじいさんの思い出話」のよう。
ただ、時系列で文化史が詳細に語られるので、「○○のあとに□□だったのか~」「○○と□□って同時期なのか」といった発見はあった。

尚、1960年代までで本の9割を終えており、昭和の最後の20年は、ほぼ記述が無いと言ってもいいくらい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史・地理
感想投稿日 : 2022年11月6日
読了日 : 2022年11月6日
本棚登録日 : 2022年11月2日

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