友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」

  • 講談社 (2017年10月4日発売)
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読み終わって、胸がいっぱいになったまま
もう一度表紙を見る。
少年の様に屈託のない笑顔の平尾氏と
その隣にいられることが幸せで仕方がないという表情の山中先生。
固い友情で結ばれていた二人が
もう会うことができないのだということが
切ない。

今は癌に効くと言われている治療法が
玉石混合で山ほどあるのだそうだ。
その中からひとつひとつを真剣に検討し
我が事以上に懸命に調べ回ったという山中先生と
『山中先生にすべてお任せする』と決めた平尾氏。
平尾氏が亡くなり、山中先生は
助けてあげられなくてごめんなさいと
号泣したという。
人は何歳になってもここまでの友情を結ぶことができるのか。
お二人の素晴らしさだけでなく
それを支えたそれぞれのご家族の存在も
とても素敵でした。

平尾さん、今もきっと天国から
山中先生を応援しているんだろうなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 対談集
感想投稿日 : 2018年3月10日
読了日 : 2018年3月9日
本棚登録日 : 2018年3月10日

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