160730 中央図書館
研究者・丸山のオーラル・ヒストリーである。この巻では、若き日の丸山が、歴史の節目に立ち会った時に、何を考え、どのように行動しようとしたのか、交友関係はどうだったのか、ということがわかる。それは丸山の思想的ポジションや研究にあたっての発想の切り口を形成する背景にどのような影響があったのかを調べるという面では有意義かもしれない。
ただ、政治家や経済界で実績を残した人のオーラル・ヒストリーのように、歴史事実を自ら招来したり操作したという当事者の証言ではない。したがってダイナミズムという点では物足りない。もちろん、丸山という昭和の大秀才は、どのように育ったのかという下世話な興味であれば十二分に「面白い」。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
政治・経済・法律・社会
- 感想投稿日 : 2016年7月30日
- 読了日 : 2016年7月31日
- 本棚登録日 : 2016年7月30日
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