華々しくはなくても、まずは恙無く晩年を迎えた夫婦。子供たちの家族も近くに住み、さりげないが満ち足りた日々の行き来がある。何気ない会話、手紙、届け物、庭を訪れる鳥、夕食、恒例の墓参の一つ一つが愛おしく感じられる様子が、何の衒いもなくシンプルな感想で語られている。ただ淡々とした営みが、どことなく覚束なくなった筆致でつづられていくだけの日記のようだが・・これで原稿料を稼げるのが作家というものか、と納得。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2009年10月3日
- 読了日 : 2009年10月8日
- 本棚登録日 : 2009年10月3日
みんなの感想をみる