華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房 (2010年10月22日発売)
4.17
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本棚登録 : 978
感想 : 166
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初、上田早夕里作品。
自分と同じようで同じではない海洋民と地上民。
近未来を思わせるようなアシスタント知性体。ともて興味深く読むことができました。
世界観も好みのものでしたし、物語に登場する人物たちが魅力的だったのも良かった。
でも、結構なボリュームで疲れてしまったのか、どっぷりのめりこむことができなかったのが残念でした。

【ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。
陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長(オサ)・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。
同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した――。
最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇】

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年1月2日
読了日 : 2013年1月2日
本棚登録日 : 2013年1月2日

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