モンテッソーリ教育に対して自分はある程度理解しているつもりだったけれどよく考えたら一度も系統だって本を読んだことがなかった。しかもモンテッソーリやシュタイナーの教育を熱く語る母親と言うのはなんだかちょっとずれた教育熱心というかそういうイメージで偏見を持って見ていた。理想だけど、実際やるのは難しいとも思っていたし。
でもこの本を読んで、私の方が偏った教育ママのようなことをしていたとおもった。子供たちの変化の箇所ではじわじわと涙が溢れてきた。そのことそのものに感動したと言うよりは自分がいかに自分の子供たちのその個性の豊かさを封印してきてしまっていたかということに気がついたからだ。家事に追われてお稽古ごとに毎日連れて行ってと言うことよりも少しの時間でも一緒にゆったりとした動作で何かを共にして子供の心や脳にいい刺激が与えられたらそのほうがずっと素晴らしいと思った。
この本はモンテッソーリはこうだから皆こうしなければいけないと言うことが1つもなかった。キャラクターものはだめとかテレビはダメとかそういうことを書くのではなくて、こうしたらいいよと言うことが書いてあるので、もし自分の子供にちょっと変化が欲しいと思った人は1つだけでもやってみると面白い結果が得られるかもしれない。難しい学術でもノーハウ本でもなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年1月20日
- 読了日 : 2015年1月20日
- 本棚登録日 : 2015年1月20日
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