凄惨な殺人が扱われているのに、テンポ良く物語が進むので気にならない。むしろ毒舌全開のヒロインと、自信に溢れ、余裕綽々、厚かましくて、うぬぼれ屋で、傲慢で、利口で、セクシーで、やさしいヒーローとの当意即妙なやりとりがおかしくて、そちらに気を取られる。<br>
肝心のサスペンスもなかなか。犯人は目に見えるところにいるけれど、そうとはなかなか気がつかない。推理小説ではないので謎解き部分はあっさりしているし、警察小説でもないので組織だった捜査も描かれていないが、ロマサスとしてはバランスが良い。むしろヒロインの危機に必死に駆けつけようとする姿にグッとくる。<br>
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
サスペンス・事件事故
- 感想投稿日 : 2008年11月6日
- 読了日 : 2008年11月6日
- 本棚登録日 : 2008年11月6日
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