先日、Twitterで知った、戦後、娼婦俳句、パンパン俳句などと呼ばれ注目されるもその後消息を絶ち消えてしまった俳人、鈴木しづ子の句集「春雷」と「指環」の2冊に評伝を合わせたもの。(ボリューム的には2/3を評伝が占めてるけど)
句集も良いけど、評伝がかなり頑張って調べており興味深い。
「体内にきみが血流る正坐に耐ふ」という句はイメージとして妊娠を想起させるけど、「きみ=母」であり母娘の関係を句にしたものであることを解き明かしたり、雑誌に投稿された句が実は過去にまとめて送られてきたものを師である松村巨湫が都度投稿されたかのように偽装したものだった(俳句の世界では良くあることなんだろうか?)とか読み物として面白い。
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- 感想投稿日 : 2021年4月26日
- 読了日 : 2021年4月26日
- 本棚登録日 : 2021年4月25日
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