ものを知らんあたしに、この現代の日本で、いったいどんな人がどんな会社でどんなものをどんなふうにして作っているかを教えてくれるありがたいご本ざます。
ねえ、新しい羽田空港って地盤沈下をあらかじめ折り込み済みで、沈んだらコンピュータ内蔵のジャッキ数十台で持ち上げるシステムになっているの知ってました?ヒビを入れないで持ち上げるロジックは900ぐらいの多次元方程式になるんですってよ。ねえねえ、ネジのメーカってオスとメスがあるの知ってました?リベットやスクリューネジを作るメーカーと、ナットを作るメーカーって世界的にも別なんですって。ねえねえねえ、TRONの提唱者の坂村さんってTRONで全然儲けてないの知ってました?I-TRONはあんなにたくさんのものに入っているのにね。世界中で一番使われているOSなんじゃないか?「何千万個とか、何億個とかって使われるのに、それで一人の人が儲かるなんて変だよ」と坂村さんはいいます。かっこいいっ。どっかの誰かさんにきかせてあげたいっ。ものを作るってそういうことなんだなあ。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション・ルポルタージュ
- 感想投稿日 : 2004年12月29日
- 本棚登録日 : 2004年12月29日
みんなの感想をみる