★子孫としての責任とは★本人に責任があるわけではなく、親の業をどう背負うのか。家庭での良き父を絶対視しナチの仕業を認めない、逆に父に猛反発する、さらにはひっそりと隠遁する。子孫を残さないために断種する人もいたというのは切ない。
ナチへのドイツの感覚について勉強不足だったので、戦後の雰囲気など参考になった。とてもよく調べているのだが、登場する子供のうち直接インタビーできたのは1人だというのはちょっと残念。
一族の仕事であった建築家として、改めて成功したアルベルト・シューペア・ジュニアのことは知らなかった。北京五輪の施設でそんなに話題になっていたとは。ドイツにルーツの一部がある著者とはいえ、フランス語で書かれた本というのが意外だった。ドイツ人ではまだ書くのは難しいのだろうか。
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- 感想投稿日 : 2019年6月7日
- 本棚登録日 : 2019年6月7日
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