ナチの子どもたち:第三帝国指導者の父のもとに生まれて

  • 原書房 (2017年9月12日発売)
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★子孫としての責任とは★本人に責任があるわけではなく、親の業をどう背負うのか。家庭での良き父を絶対視しナチの仕業を認めない、逆に父に猛反発する、さらにはひっそりと隠遁する。子孫を残さないために断種する人もいたというのは切ない。
 ナチへのドイツの感覚について勉強不足だったので、戦後の雰囲気など参考になった。とてもよく調べているのだが、登場する子供のうち直接インタビーできたのは1人だというのはちょっと残念。
 一族の仕事であった建築家として、改めて成功したアルベルト・シューペア・ジュニアのことは知らなかった。北京五輪の施設でそんなに話題になっていたとは。ドイツにルーツの一部がある著者とはいえ、フランス語で書かれた本というのが意外だった。ドイツ人ではまだ書くのは難しいのだろうか。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2019年6月7日
本棚登録日 : 2019年6月7日

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