待ってました!: 花形落語家、たっぷり語る

著者 :
  • 新潮社 (2011年12月22日発売)
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感想 : 5
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人気落語家のインタビュー本。
立川流顧問の吉川潮だからこそ落語家の本音に迫り、話を引き出せているような感じがする。
特に立川志の輔のインタビューが良い。(ただ志の輔のインタビューではずれというものを見たことがないので、志の輔の答え方がうまいだけなのかもしれない)春風亭小朝や、三遊亭円丈など、なかなかインタビューを見ることができない落語家が持っているのも嬉しい。立川談春や、立川志らくのように、若い時から知っている落語家たちのインタビューも良い。
ただ気になるのが、林家三平や林家正蔵などをくさしていること。著者の本の中で触れているように落語ブームなどは来ていないのだ。そんな狭い落語界の中で足を引っ張りあってもしょうがないじゃないか、と思ってしまう。

堀井憲一郎氏のように、見た落語家は好きなところを探す、嫌いな落語家はいないというのは極端かもしれない。
しかし広瀬和生氏のように、好きな落語家はとことん取り上げる、嫌いな落語家は無視するという位のスタンスでも良いのではないか。

となんとなく思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年2月11日
読了日 : 2013年2月11日
本棚登録日 : 2013年2月11日

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