病んでいるのは、私ではなくて社会だ、という信念を貫きたかった。
ギャップを埋める努力をすべきなのは被害者ではない。
治療されるべきは私たち(被害者)ではなく社会です。
性暴力は個人的なトラブルではない。私たち性暴力、被害者は、社会の一部であり、自分の生き方を決める力を持っています
もしも「セクハラくらい」「痴漢くらい」と言う心ない言葉を口にする人がいたら、加害行為を笑い飛ばす人がいたら、見て見ぬふりをする人がいたら、その人は加害者の見方をする反社会的な人だ。
裁判は法律家のためではなく、国民のためにあるものなのに、、、
告発したらもっと傷つく仕組みがある。この仕組み自体が性暴力なのだと思う。
数々の、ほんとうの言葉。真実を真実として曲げないで直視する言葉。渾身の、などとはいえないものが1冊の本に詰まっている。自分はアリーナのスタンドから声援はしてるけどまだ出て来ない恥ずかしいダメな人の一人だと思った。
読みながら、映画 プロミシングヤングウーマンと、雪道を思い出した。そして最後の一行まで読んだとき、命を削るように正義とはなにか正義を手にするための闘いをすると言う意味で、樋田毅さんの「彼は早稲田で死んだ」を思い出した。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月25日
- 読了日 : 2023年6月25日
- 本棚登録日 : 2023年6月8日
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