少年計数機 池袋ウエストゲートパークII (文春文庫 い 47-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年5月10日発売)
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感想 : 471

今作もマコトのクールさには圧倒。
こんなクールで大人っぽくて頭のキレるストリートボーイって相当なギャップ。
池袋という地で真っ直ぐ生きるのは難しいのではないかと思うくらいここは闇を感じる。
闇営業の話、組織の話、自分には縁のない話、普通に生活してれば関わることも入ってくることのない話だけれども、こういう世界が実際にあるんだと思うとゾッとするけれど、だからこそ面白いです。実際現実で見たり聞いたり当事者になったら恐ろしいけど、小説という場でこういう世の実態を知れるのは、そういう世界とのいい距離の取り方と思います。
フィクションのストーリーだけれど、内容の面白さ以前にリアリティがあってのめり込まされます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月28日
読了日 : 2020年3月28日
本棚登録日 : 2020年3月28日

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